出会いの幅がぐんと広がるマッチングアプリですが、実際のところ既婚者の会員はいるのでしょうか?
マッチングアプリを利用した経験のある女性にインタビューしたところ、事実会員の中に既婚者は存在しているそうです。そして、実際にデートした時の体験談まで聞くことができました。
この記事では、マッチングアプリで既婚者と出会ってしまった実体験を持つ、女性2人のエピソードをご紹介します。
なぜ女性は、相手の男性を既婚者だと思わなかったのでしょうか?既婚者に特徴はあるのでしょうか?迫ってみたいと思います。
また、既婚者でも使えてしまうマッチングアプリの仕組みや、反対に既婚者向けの新しいマッチングアプリはあるのかも調査してみました。
マッチングアプリで女性が既婚者を見抜けなかった理由とは?
ここでは実際に、マッチングアプリで既婚者に当たってしまった女性2人にインタビューした内容をまとめます。
ハイスペ男子に盲目に!生活感のなさに騙された
まずは、ハイスペ男子に騙されたアユミさん(仮名)の例をご紹介。
20代のうちに結婚したいと考えていたアユミさん(26歳)は、有名マッチングアプリで年収800万以上のイケメン大手コンサル会社勤務の男性(32)とマッチングしました。
実際に会ってみると、クリーニングされたワイシャツに洗練されたスーツを着こなす彼が登場。生活感はなく、いかにも独身貴族といった風貌に一目惚れしてしまいます。
お酒を飲まない彼と一度カジュアルな食事をし、2回目のデートはドライブへ。その彼の車が2人乗りのスポーツカーだったことで「既婚者ではない」と確信したそうです。
「付き合おう」の言葉はないものの「アユミちゃんは可愛い」「またすぐ会いたい」などの優しい言葉から、すっかり彼にハマってしまった彼女。
しかし会うのはいつも彼の車か彼女の家、ホテルに泊まることもありましたが、一人暮らしの自宅には「妹が来てるから」「母親が来てるから」と彼の自宅に行くことはありませんでした。
好きになってしまった以上、関係を壊したくなくて問いただせない日々が続いてしまいます。
彼が寝ている間に意を決して、彼の定期入れに入っている免許証をチラ見。その住所を検索すると、東京郊外の3LDKのマンションであったことに「既婚者では」という気持ちがざわつきはじめます。
土日だと連絡が取りづらかったり、土曜の午後に待ち合わせをしても、約束の時間から大幅に遅れて「ごめん携帯を忘れてしまった」と突然連絡が来たりと、さらに不信感は増していきます。
ドライブで高速には乗りたがらず、1度だけ乗った時にはETCではなく現金で支払っていました。
結局、好きな気持ちを抑えて「もしかして奥さんいるの?」と問いただすと「好きになってしまって言えなかった」と白状した彼。
なかなか彼を嫌いになれずに悩んでいた頃、彼の奥さんから「3年前に結婚し、現在生後10か月の赤ちゃんがいる」という事実が書かれたメールが届き、一気に気持ちが冷めたアユミさんでした。
彼の奥さんが携帯を盗み見てアドレスを知って送られたようです。
整理すると以下の通りです。
既婚者だと気づけなかった理由
・妻子持ちとは思えない生活感のない見た目
・2人乗りの車を所持していた
・彼を好きになってしまい、現実が見えていなかった
既婚者ならではの心の余裕とミステリアスさを感じて、アユミさんの気持ちはすっかりこの男性に奪われてしまったのです。
既婚者だと気づいたタイミング
・彼の自宅に行くことを何度も拒まれたとき
・免許証の住所が郊外だと判明したとき
・土日や約束の時間に連絡が取れないとき
・高速に乗りたがらない、ETCを使わない
・彼の奥さんからの恐怖のメール
好きだからこそ彼に強く別れを切り出せなかったアユミさんでしたが、さすがに彼の奥さんからの連絡で目が覚めたようです。
マッチングアプリ経由で付き合った彼氏がなかなか自宅に招いてくれないときは「免許証の写真見たい!」などを言って、何気なく住所もチェックするといいかもしれません。
誠実すぎる対応に騙された!
次に紹介するのは、誠実すぎる夢追い男子に騙されたエリさん(仮名)の例です。
エリさん(31歳)も定番のマッチングアプリを介して、大手IT企業に勤める男性(37)歳とマッチング。似た業界で働いていたこともあり、メッセージもはずみます。
「土曜の17時から食事に行かないか?」と誘いを受け、行ってみたかったレストランを提案されたこともあり、快く承諾しました。
会ってみるとカジュアルな服装で、同い年くらいに見える彼。会話も楽しくて好印象でしたが、19時くらいに「今日はこれくらいにしておこうか」と言われ「あまり私のことタイプでははなかったのかな?」と不安になります。
しかし、駅まで送ってくれた彼の一言「また会ってくれる?」という控えめで誠実な態度に思わずキュン!ときた彼女。
アメリカの大学を卒業していた彼は、レディファーストでロマンチック。終始誠実にエリさんをエスコートしてくれたそうです。
二回目のデートで映画に誘われ、映画の後、「このあとお茶しない?」と言われて連れていかれたのは高級ホテルのアフタヌーンティー。
「甘いものが好きだけど、僕一人ではこういうところなかなか来れないから嬉しいよ」と美味しそうにスコーンをほおばる無邪気な笑顔に、すっかり彼を好きになってしまったエリさん。
さらにトイレに行っている間にお会計を済まされ、女子トイレの出口で待っているという、韓流ドラマ顔負けの女性が喜ぶロマンティックな演出も。
会うときには必ず、ブレスレットや話題のお店のスイーツなど、彼女が喜ぶプレゼントを用意してくれていました。
いつも会うときは真摯で誠実で甘い彼の態度に、エリさんの方から「これって付き合ってるよね?」と聞いたところ、「もちろんエリが大好きだ。ずっと一緒にいたいと思ってるよ」との回答。
ところがこの彼も先ほどのアユミさんの彼同様、なかなか彼は自宅に招いてはくれず、デートの大半は夜21時にお開きに。
さらにデート中彼は彼女の前でほとんどスマホに触れず、写真も撮りたがりません。彼女が撮ろうとしても「写真は恥ずかしいから」と避けます。
泊まりで会うことは全くなく、会っても食事とキスやハグ、というのが3ヶ月続きました。「体の関係にならないのは彼が誠実だからに違いない!」と思っていたのですが、あるとき突然、1週間ほど全く連絡が取れなくなりました。
その後、約束していた日に現れた彼はこれまでと一変、素っ気なく冷たい対応に。その後会うこともなくなってしまいました。
腑に落ちないエリさんは彼の会社で働く人を、数人の知人を経由して調べたところ、彼には奥さんも双子の3歳児もいる!という事実を知ることに。
結局セックスはしていなかったものの、弄ばれた気がして悔しい思いが残りました。
素敵な男性に出会えたと舞い上がっていた分、そこから別の人と出会うエネルギーがなかなか湧かなかったそうです。こうして無駄な時間を過ごしたエリさんなのでした…。
既婚者だと気づけなかった理由
この場合、エリさんが彼を既婚者だと見抜けなかった理由はこちらです。
・体の関係を急がない誠実な態度
・37歳には見えない若い見た目
・「女子っぽい場所にはなかなか来れない」というウブな発言
・彼のロマンチックな演出で恋に落ちてしまっていた
つまりエリさんは彼に過度に期待し、既婚者なはずはないと思い込んでいたのです。
既婚者だと気づいた理由とタイミング
逆に、既婚者だと気づいた理由とタイミングはこちらです。
・なかなか自宅に招かない
・彼女の前でスマホを触らない
・彼女のカメラ撮影を拒む
・泊まりの誘いをしてこない
・突然連絡が取れなくなった
マッチングアプリに登録している既婚者は、すべてがヤリモク・セフレ探しというわけではありません。
仕事や家庭の些細なストレス解消として、恋活に利用する男性もいるのです。
マッチングアプリにいる既婚者の特徴はコレ
これらの例を踏まえて、マッチングアプリで出会いがちな、既婚者の特徴を割り出してみます。
・彼の自宅に招こうとしない
・休みの日に長時間一緒にいようとしない
・女性に慣れている優しい扱い
・ガツガツしていない
モテる既婚男性は、マッチングアプリで自分の男性としての魅力を試すゲームのように捉えていることもあります。
女性側も、マッチングアプリ経由で知り合った場合はお互いの素性が何となくわかってから、関係を進めるようにすると安心かもしれません。
・ハイスペックな彼に舞い上がっていないか?
・住所などプライベートな情報を隠していないか?
・結婚指輪などの跡が薬指にないか?
・ケータイの通知機能やカメラロールを隠そうとしてないか?
マッチングアプリで素敵な男性に出会っても、これらのポイントに注意して、今一度振り返ってみることをおすすめします。
高収入で見た目も素敵で、女性の扱いにも慣れていて余裕のある、色気のある男性…。そんな男性はもうとっくに結婚してしまっている可能性が高いのです。
デートが楽しくて舞い上がり、彼の優しい言葉を鵜呑みにし、自分に都合の良い妄想や未来を描いてはいませんか?モテる男性は、女性に夢を見させることに長けています。
人生には恋愛の失敗なんてつきものですが、知らず知らずのうちに不倫に巻き込まれて慰謝料を請求されるなんてことにならないよう気をつけてください。
一般的には、既婚者だと知っていながらも不貞行為に及ぶと、慰謝料請求される可能性があります。
でも実際のところ、女性は好きになってしまったら、彼の甘い言葉を信じ、盲目になって自分の都合よく考えてしまう生き物なんですけどね…。
マッチングアプリは既婚者でも登録できてしまう
ここまで具体例を2つ紹介しましたが、そもそもマッチングアプリに既婚者は登録できるのでしょうか?
マッチングアプリは既婚者NG!しかし抜け道がある
Pairs(ペアーズ)やタップル誕生など、恋活と婚活が半々の真面目なアプリは、既婚者は登録できないことになっています。
実際に、ペアーズの利用規約第8条禁止事項で「既婚者の会員登録および本サービスの利用」を禁止しています。
同じようにタップル誕生でも、こちらに記載があるように、既婚者の利用を禁止しています。
しかし、どちらのマッチングアプリも登録時に独身であることを証明する必要はありません。
Facebook連携は既婚がバレがち
Facebookと連携させて登録する場合は、交際ステータスが「独身」になっていないと登録ができません。また、Facebookの友達が10名以上いるアカウントでの連携が必須といった条件もあります。
メールアドレス認証+プライベートモードがバレにくい
メールアドレスでの登録なら、Facebookが既婚ステータスになっていても特に関係ないので登録が可能です。
また、自分がいいねを送った相手にしか自分のプロフィールを公開しないという、プライベートモードまたはプライバシーモードなどの機能もあります。
これらの機能は自分からいいねを押した女性からのみ、自分のプロフィールが公開されるという仕組みです。
通常の月額課金にオプションとして課金すれば使える機能ですが、月に数千円程度の出費で安全にマッチングアプリを利用できるならと、活用する既婚男性はいるようです。
これによって既婚者は、自分がいいなと思った相手にだけプロフィールを公開し、誰にもバレずにマッチングアプリを使うことが可能なのです。
既婚者向けのマッチングアプリもある
既婚者でもマッチングアプリを使いたくなってしまうことは、正直あると思います。(肯定はしてませんよ笑)
仕事や育児参加へのプレッシャーが辛い
このまま一生、恋をせずに老いるのは嫌だ
など、男性だって家族を忘れてひとりの男性として、恋したいと思ってしまうもの。
そんなニーズに応えるべく、世の中には既婚者用の、既婚者同士でも使える「Sepa(セパ)」というアプリが日本でも登場しているようです。
海外には既にアシュレイ・マディソンという既婚者向けのマッチングアプリが存在しますね。
あくまで「不貞関係ではないセカンドパートナーを探すマッチングアプリ」という位置付けのようですが、この先浸透していくのかは、注目したいところですね。
マッチングアプリは既婚者も楽しんでいる
ここまで、マッチングアプリで実際に既婚者に出会ってしまった女性の具体的なエピソードを中心に、マッチングアプリで既婚者がバレない理由などについてもご紹介していました。
もちろんマッチングアプリは、実世界では出会うことのない2人が出会い、一生につながる関係になるかもしれない、夢のようなアプリです。
ルールを守って、さらに既婚者は不貞行為によって配偶者から慰謝料が請求される可能性もあると肝に命じて、安全に利用してくださいね。
以上、マッチングアプリの既婚者に関する記事でした。